スピラ・スピカ Mini Album「未知の設計図」インタビュー
特集インタビュー
2024年02月28日 18時19分 更新
観る人、聴く人を自然と笑顔にさせる天真爛漫なキャラクターを持つ元気少女Vo.幹葉(徳島出身)によるピュアでポップでロックなソロプロジェクト、スピラ・スピカ。2018年8月8日にTVアニメ『ガンダムビルドダイバーズ』第2クールED曲「スタートダッシュ」にてメジャーデビュー後、2022年のTVアニメ『その着せ替え人形は恋をする』OPテーマ「燦々デイズ」まで、これまでに数々のアニメソングを担当している。そんなスピラ・スピカが、 Mini Album「未知の設計図」を2024年2月28日(水)にリリース。
今回、SGS編集部がスピラ・スピカ Vo.幹葉を直撃!表題曲「未知の設計図」やジュビロ磐田シーズンソング「最響未来ファンファーレ」「FIRE SPIRIT」、リラックマアンサンブルツアー書き下ろし楽曲「ぎゅっと ずっと」、デジタルシングル「私の物語」作詞の際に意識したことや注目してほしいポイントのほか、「歌手になりたい」と思ったきっかけや、ジュビロ磐田のサポーターの方から言われて嬉しかった言葉、全国ツアー中息抜きにやっていること、新生活の思い出等についてたっぷりと語ってくれた!Q.ミニアルバムの表題曲「未知の設計図」は、2024年度 全国専門学校広報研究会 CMソングだそうですが、どのようなきっかけでこの曲を作詞しましたか?
幹葉:ラジオのパーソナリティをやらせていただいており、小学生から年配の方まで幅広くリスナーの方がいる中で、高校生の方から「みんなが将来の進路を決め始める時期で、周りはやりたいことが決まっているのに、僕はまだ何がしたいかわからなくて悩んでいるんです」とメールをいただいて。それがきっかけでこの曲を作ろうと思いました。
私も17~18歳の頃は、やりたいことが全然わからなくて。高校で同じグループにいた仲のいい子たちが、美容師や歯科衛生士、栄養士になりたいからその学校に行く、と言っていて。高校生の時点で夢が決まっているんだ、という焦りがありました。私はその時はただ英語が好きだったことを理由に外国語大学に進学したのですが、自分が高校生の頃を思い出しながら作詞していきました。
Q.歌詞の中で、こだわって入れたフレーズはありますか?
幹葉:「ミチの設計図を描け!」は、一曲通した時に耳に残る歌詞なんじゃないかな。歌詞の中には17歳というワードも入っているので、メールをくれた高校生にも届いたらいいなという思いもありつつ、大人になって夢を忘れてしまった方にも、この曲を聴いて、あの頃のことを思い出して、新たな夢を見つけてもらえたらなと思います。
Q.「未知の設計図」のメロディ、全体の世界観、歌い方などで、特に注目してほしいポイントはどこでしょうか?
幹葉:今回のアルバムは、すべて重永亮介さんが作曲しています。ライブのサポートもしてくださっている方なのですが、重永さんと話し合いながら、キラキラした感じで、自分の声の中でも明るい部分をできるだけ出して歌うことを意識しました。高音の中でもよりキラッとした、明るくハッピーに聴こえる感じをイメージしました。
Q.先日公開された新しいアーティスト写真と、「未知の設計図」のジャケット写真は、何をイメージしていますか?
幹葉:新しいアーティスト写真は「前に向かって進んでいくよ!」という感じ。ジャケット写真はタイトルからイメージして、設計図っぽく文字をデザインしてもらいました。その中に良い感じに私がはめこまれています(笑)。
Q.「ふわり机に一枚の紙 真っ白なままで 時計の針は進んでいく」という歌詞に共感しました。 幹葉さんが「歌手になりたい」と思ったのは何歳頃ですか?
幹葉:もともと歌うことは好きで、高校生の時も友達とコピーバンドを組んで、ライブをしたり文化祭で演奏したりすることはあったのですが、本格的にやりたいと思ったのは20歳くらいの時です。進学のため大阪に行ったことがきっかけで、当時のバンドメンバーと出会うことができて、そこからバンドを結成して、音楽で頑張っていきたい、という夢が見つかりました。学生の時は、まさか自分が歌手になるとは思っていなかったので、自分が選んだ道がそういうところにつながっていたんだと思うと、どこにきっかけがあるかわからないなと思います。なので、この曲を聴いた方にも、とりあえずでいいから一歩を踏み出してほしいなと思います。
Q.10代のうちにやっておいた方がいいことは何だと思いますか?
幹葉:今だから感じたことなんですが、友達との時間を大切にすることですかね。学校にいると一緒にいる時間が絶対に確保されていますが、大人になると、それぞれがいろんな道に進んでいくから、集まりたくても集まれない。やりたいことをやりつつ、今そばにいる人を大切にしながら、一緒に楽しい思い出をたくさん作ってほしいと思います。きっとそこでできた強い絆というのは、大人になってからも続いていくし、離れていても定期的に連絡を取るようになるので。 Q.「最響未来ファンファーレ」は、プロサッカークラブ・ジュビロ磐田の2023年シーズンソングだそうですが、何を意識して作詞しましたか?
幹葉:2022年9月にスピラ・スピカがソロプロジェクトになって、様々なことに不安もあったのですが、それでも未来に希望を持っていきたいと思いました。昔を懐かしむというか、「あの時はよかったな」と自分で思う時もあるし、周りの方にそう言われることもあるじゃないですか。みんな進化して、変わりながら生きていくから仕方ないけれど、「あの頃はよかったよね」と思う気持ちというのは、悪いことではなくて。そういうことも受け入れつつ、でもそれに負けないような、もっともっと最強の未来を作っていこうよ、という気持ちを込めながら作りました。
2023年は、ジュビロ磐田が30周年を迎える大事な年で。「昔のジュビロは強かったよ。昔は黄金世代があったからね」と言われることもあって、そう言われるのは悔しいので、昔のことを大事にしながらも、昔に負けないようなもっともっといい未来を作っていきたいと思って作詞しました。
Q.「最響未来ファンファーレ」のメロディ、全体の世界観、歌い方などで、特に注目してほしいポイントはどこでしょうか?
幹葉:作曲はジュビロサポーターでもあり、過去にジュビロ磐田のシーズンソングを歌っていたYUUKI SANOさんで、みんなで集まって「こういうメロディがいいよね」と実際に話し合いながら作っていきました。YUUKI くんが「こういうメロディはどうだろう?」と提案して、その場で私が歌って確認しながら作曲していったので、すごく歌いやすいメロディになりました。タイトルの「最響」のように、どこまでも響き渡っていくような、爽やかで澄んだ声で歌えたらと意識しながら、レコーディングをしました。
Q.サポーターの方々の前で歌ってみていかがでしたか?
幹葉:ちょうどコロナが落ち着いて、声出し解禁がOKになったタイミングで自分の声だけでなく、客席やフロアからもみんなが一緒に声を出してくれて、この曲のタイトル通り、一人では届かないところまで、最響に響き渡っているのが実感できて嬉しかったです。みんなが嬉しそうに声を出してくれている、その表情もすごくキラキラしていて、グッと来ました。「みんなで一緒に声を出したい」という思いも込めてこの曲を作ったので、それが叶って本当に嬉しかったです。
Q.幹葉さんご自身もジュビロ磐田のファンだそうですが、サッカーに興味を持ったきっかけについて教えてください。
幹葉:高校時代に女子サッカー部に所属していて、みんなで一緒に汗水を流した思い出があって。シーズンソングを担当するまでは、友達とフットサルに参加したり、日本代表戦を見るくらいで、推しチームみたいなものはなかったのですが、シーズンソングをやらせていただけることになって、試合を毎週チェックするくらい大好きになり、気が付いたらどっぷりジュビロサポーターになっていました。
Q.「FIRE SPIRIT」はジュビロ磐田の2024年度のシーズンソングですが、歌詞に込めた思いについて教えてください。
幹葉:ジュビロは去年までJ2にいたのですが、頑張って勝ち上がって、今年からJ1という一つ上のステージで戦うことができるんです。その分対戦相手がどんどん強くなっていくのですが、どんな相手が来ても、ひるむことなく熱く戦っていくぞ、という思いでこの曲を作りました。
「最響未来ファンファーレ」は、爽やかな曲調で、過去のことや、自分がジュビロで体験してきたことを物語のようにAメロから歌っているのですが、この曲はAメロから戦いに行くぞ、という気持ちを曲にしていきました。攻撃に行くとか、戦いに向かっていくシーンを皆さんにイメージしてもらえるような言葉選びを意識しています。
Q.ジュビロ磐田のサポーターの方から言われて嬉しかった言葉はありますか?
幹葉:今年で5年目になるのですが、私は静岡県出身ではないので、1年目の時は「受け入れてもらえるかな?」という不安がありました。ですが、サッカーなどスポーツを応援している方って、熱い気持ちを持っている方が多くて、こちらが同じように熱い気持ちを持って真剣に向き合っていると、サポーターの方々も同じくらいの熱量、愛で返してくれるんですよね。年々サポーターの皆さんとの絆が強くなっているのを感じています。「スピラ・スピカが2024年も歌います」と発表する前から「次も歌ってくれるよね?契約更新求む」みたいな言葉をたくさんSNSで発信してくれて嬉しかったですし、今年も一緒に戦えるのがとても幸せです。
スピラ・スピカ × リラックマ 「ぎゅっと ずっと」 コラボビデオ
Q.「ぎゅっと ずっと」は、リラックマアンサンブルツアーのために書き下ろした楽曲で、「ごゆるり」「ハチミツ」「ホットケーキ」「小鳥達」など、リラックマの世界を想起させる言葉がたくさん登場します。幹葉さんのこだわったポイントについて教えてください。
幹葉:高校生の時に、友達が誕生日プレゼントにめっちゃ大きいコリラックマの抱き枕をくれて、「なんだこの可愛いキャラクターは!」と思い、それがきっかけで好きになりました。昔から好きだからこそ「この大きな愛をどうやって曲に詰め込もうか?」という悩みもありました。リラックマを好きになった理由が、だらっとしていて、どんな時でもそばにいてくれる、そういう心強さがあるからなので、この曲を聴いてくださった方にも、仕事や学校でつらいなと思った時も、この曲がそばにあることで、気持ちがほっこりあったかくなってもらえたら、と思いながら作っていきました。
Q.リラックマとのコラボビデオがとても可愛くて癒されました。幹葉さんは普段、何をしている時に癒しを感じますか?
幹葉:リラックマのぬいぐるみが私の家にもいっぱいあって。もっちもち素材のキイロイトリとか。その子たちを家でガシッと抱きしめると、すごくほっこりします(笑)。
Q.ぬいぐるみがお好きなんですね。
幹葉:買いすぎると居場所がなくなってしまうので、ジュビロのキャラクターなど、自分が仕事で関わったものは買っていいという制限を設けています(笑)。推しグッズを買うのは、私にとって癒し効果があります。
スピラ・スピカ MV『私の物語』
Q.「私の物語」にはこれからの決意を込めたそうですが、メロディ、歌詞、全体の世界観、歌い方などで、特に注目してほしいポイントはどこでしょうか?
幹葉:たくさんあります。「スピラ・スピカ」がソロプロジェクトとしてスタートして、最初のワンマンライブで披露した曲で、私の決意を込めた曲になっています。コロナ禍の間に、10代の方は大事な学生の期間に、いろいろな制限があって、本当はこれがしたいとかいろんな夢があっただろうけど、諦めてしまった方もいると思います。その一方で制限があったからこそ、新たな目標が見つかった方もいると思います。今まで我慢していたことを、もう一度みんなが勇気を持ってできるように、背中を押すことができるような楽曲になったらいいなと思いながら作りました。私も普段は「ヤッホー!」とか「みんな一緒に頑張ろう!」と言っているけれど、実は諦めたくなってしまう瞬間もあって。サビにある歌詞のように、傷付いてぐしゃぐしゃになる時もあるけれど、私も頑張るから一緒に頑張っていこう、という思いで作詞しました。
Q.「私の物語」は、2023年春に行われたツアー会場での映像を詰め込んだそうですが、全国ツアーに行く時に必ず持って行くものはありますか?
幹葉:ネックピローですかね(笑)。車で全国を移動することが多いので、首を守るためのネックピローをお供にしています。車の中では最近はライトノベルを読んでいます。
Q.全国ツアー中の息抜きにやっていることはありますか?
幹葉:ライブが本当に大好きで、人生のご褒美だと思っているのですが・・・それ以外でいくと最近はゲームかな。BS11で放送されている「なすなかにしのゲームキングダム」にレギュラー出演させていただいるのがきかっけで、移動の時もゲームを持って行って、一人でやることもあれば、サポートメンバーみんなと一緒にワイワイすることもあって、それが息抜きになっていると思います。
Q.歌詞を書く際に必ず使っている道具はありますか?ノートや付箋などのアナログ派ですか?それとも、PCやスマホなどのデジタル派ですか?
幹葉:ここ最近はスマホが多くなりました。文字を書くことが好きなので、活動記録みたいなノートがあって、ふっと思いついたことを書いたりしています。それを見つつ、実際に歌詞を書くのはスマホやiPadが多いですね。どの乗り物に乗っても基本的に酔わないので、移動中に制作することも多いです。
Q.SGSは原宿系のファッションサイトなのですが、幹葉さんご自身の好きな色について教えてください。
幹葉:黄色です。キイロイトリ。あとはジュビロのカラーのサックスブルー。服を買う時も結構黄色っぽいものや、水色っぽいものを買ってしまう傾向があります。
Q.お気に入りのファッションアイテムはありますか?
幹葉:最近は靴かな。ヒールの高い厚底の靴をたくさん集めています。しかし、厚底になればなるほど、靴箱に入らなくなっていくんです。「何人暮らしなんだろう?」というくらい玄関に靴がたくさんあります(笑)。
Q.メイクでこだわっているポイントについても教えてください。
幹葉:まつ毛です。メイクさんに教えてもらって、今は2種類のマスカラを駆使して、まずはまつ毛を上に上げて、そのあと伸ばす。いつも気を付けながらメイクするようにしています。
Q.徳島県から大阪府の学校に進学し、奈良県でバンドを結成して、その後上京されたそうですが、原宿周辺や都内で思い出の場所はありますか?
幹葉:服を買うのが好きなのですが、好きな洋服屋さんが原宿にほぼ詰まっている気がします。明治神宮も好きです。服を持って明治神宮に行って、「買い物してきたのか」と神様に思われるのは嫌なので(笑)、明治神宮で心を清めてから、買い物をしています。
Q.これから春に向けて出会いや別れの季節となりますが、ご自身の卒業や入学、クラス替えなどで思い出に残っていることはありますか?
幹葉:私は高校を卒業して、地元の徳島県を離れて大阪に行く時、初めての一人暮らしですごく不安でした。最初の頃は親や地元の友達にたくさん電話をしていました。離れていてもみんなに支えてもらいながらなんとかやっていたのですが、やはり踏み出した先には新たな出会いだったり、楽しいことがたくさん待っています。自分から楽しいを作り出すというか、つかみにいくこともすごく大事だと思います。今は大阪や東京に出てきてよかったと思うし、離れたからこそ気づく地元のよさとか、親のありがたみとか、改めて感じることもあるので、寂しいな、不安だなと思う方も、大丈夫です、絶対に。「絶対に大丈夫」と言い切りたいです。私が大丈夫だったから(笑)。そして、まさにこの時期にミニアルバム『未知の設計図』を聴いていただけたら、応援歌になるのではないかなと思います!
ありがとうございました。
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[プロフィール]
スピラ・スピカ
観る人、聴く人を自然と笑顔にさせる天真爛漫なスマイルヒロイン”幹葉”によるソロプロジェクト、スピラ・スピカ。
2018年TVアニメ「ガンダムビルドダイバーズ」エンディングテーマ「スタートダッシュ」でデビュー。
その後も多くのアニメタイアップを担当し、2022年はTVアニメ「その着せ替え人形は恋をする」のオープニングテーマ「燦々デイズ」がヒットソングに。
持ち前の太陽のような明るさで、聴く人の心に寄り添い勇気づける楽曲や、その楽しさとハッピーが溢れるライブが話題となり、スピスピスマイル旋風を巻き起こし中!
Q.先日公開された新しいアーティスト写真と、「未知…
Q.「最響未来ファンファーレ」は、プロサッカークラ…
<スピラ・スピカ>
オフィシャルHP:スピラ・スピカ オフィシャルHP
YouTube: スピラ・スピカ Official YouTube Channel(SMEJ)
X:@spiraspica
Instagram: @kanbajyanaiyo
TikTok: @spiraspica
新譜概要
【未知の設計図】
2024年2月28日(水) リリース
通常盤初回仕様(CD Only)
VVCL-2448 税込1,980円 / 税抜1,800円
初回仕様限定 封入特典:購入者限定特典応募はがき
≪CD収録楽曲≫
1.未知の設計図
2024年度 全国専門学校広報研究会 CMソング
2.FIRE SPIRIT
ジュビロ磐田2024シーズンソング
3.最響未来ファンファーレ
ジュビロ磐田2023シーズンソング
4.ぎゅっと ずっと
リラックマ アンサンブルツアーツアーソング
5.私の物語
【ライブ情報】
スピラ・スピカ One-Man Live 2024 spring ~未知の設計図~
■2024年3月22日(金)
会場:東京 Shibuya WWW X
開場 18:15 / 開演 19:00
チケット:全自由 5,800円(税込/D代別)
問:HOT STUFF PROMOTION(050-5211-6077)
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